トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は11月26日、2015年モデルの『シエナ』をリコール(回収・無償修理)すると発表した。
シエナは、主に北米で販売されている大型ミニバン。米国で現地生産され、北米市場だけでなく、韓国やドイツにも輸出されている。
今回のリコールは、2列目シートの頭上に装備されているアシストグリップの不具合によるもの。米国トヨタ販売によると、事故でカーテンシールドエアバッグが展開した際、一定の状況下では、アシストグリップが外れて乗員に当たり、乗員が負傷する可能性があるという。
リコールの対象となるのは、2015年モデルとして、米国で販売された約2万5500台。これに、カナダが約2000台、メキシコが約1600台、韓国が130台、ドイツが18台などを加えて、全世界では約3万台がリコールに該当する。
米国トヨタ販売は、今回のリコールについて、「この不具合による死傷者は報告されていない」と説明している。