【新聞ウォッチ】さよなら日産の久米さん、鈴木修会長も「怖かった…」

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久米 豊さん
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  • 久米豊さんのお別れの会
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年11月26日付

●死傷事故1729件未報告、米、ホンダ不信高まる、巨額制裁の可能性(読売・2面)

●スカイマーク、JALと提携、国交省難色「厳しく判断」(朝日・8面)

●「日産を改革」久米氏しのぶ、お別れ会に1300人(毎日・7面)

●ベンツ初、SクラスにPHV(毎日・7面)

●タカタ製エアバッグ国内リコール100万台未改修(産経・2面)

●時流の先へ、トヨタの系譜 未来へ燃料電池車、走る化学工場20年かけ変身(東京・1面)

●レクサス車体にアルミ、トヨタ、17年から軽量化で燃費向上(日経・1面)

●ホンダの二輪車世界生産3億台(日経・15面)

ひとくちコメント

「怖かった…」。日産自動車で社長、会長を務めた久米豊さんのお別れの会が東京・内幸町の帝国ホテルで開かれ、業界団体の活動などを通じて親交のあったスズキの鈴木修会長は久米さんとの思い出を一言でこう語った。

久米さんは本業以外にも日本自動車工業会の会長職や経団連の副会長などの要職も熱心につとたが、鈴木会長とは軽自動車の規格改定や税制問題などを巡っては激しい議論を交わしたとみられる。

また、負けん気の強い久米さんが常にライバル意識を抱いていたトヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長はご夫妻で献花に訪れて「経団連や自工会の懇親ゴルフなどでご一緒したが、スコアは少し私のほうが良かったかな(笑い)。でも、バブル当時、東京近郊ではなかなかゴルフ場の予約が取れない時には、久米さんにお願いして日産さんの鶴ヶ島CCを使わせてもらった。親切で懐の大きい面倒見の良い方でした」と振り返り、冥福を祈っていた。

きょうの各紙には、日産の志賀俊之副会長の「親分肌で人を包み込むような、怖いけれど魅力のある人だった」とのコメントを取り上げている。献花台の大きな遺影の前で手を合わせながら残念に思うのは、久米さんのような顔と名前と会社名が一般にも知られた大物経営者が少なくなったことである。

《福田俊之》

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