メルセデス・ベンツ日本の関係者は、11月25日に開催した『S550 プラグインハイブリッド ロング』発表会で「それぞれが違った個性があるが、BMW『i8』やポルシェ『パナメーラS E-ハイブリッド』が比較対象にあげられるだろう」と話した。
メルセデス、BMW、ポルシェと、ドイツメーカーの“1000万円超えPHV”を比較検討するユーザに、複合的センサーシステムによる「インテリジェントドライブ」や「部分自動運転」、7年保証といったアドバンテージで訴求する。
S550 プラグインハイブリッド ロングとパナメーラS E-ハイブリッドの“心臓”はスペックの上では似ている。S550 プラグインハイブリッド ロングが、最高出力333ps(245kW)、最大トルク480Nmの6気筒3.0リットルエンジンと最高出力115ps(85kW)、最大トルク350Nmの電気モーターという組み合わせに対し、パナメーラS E-ハイブリッドは最高出力333ps(245kW)、最大トルク440Nmの3.0リットルエンジンと最高出力95ps(70kW)、最大トルク310Nmの電気モーターという具合。
i8は、エンジンの大きさがそれらの半分(1.5リットル3気筒エンジン、最高出力231ps(170kW)、最大トルク320Nmであるぶん、モーターがひと回り大きい(最高出力131ps(96kW)、最大トルク250Nm。
また、メルセデス・ベンツ日本は想定するユーザーについて「Sクラスのガソリン車や、レクサス『LS600hL』(1410万2000円)などの日本車からの乗り換えも見込める」と自信をこめた。
「メルセデスのフラッグシップモデルであるSクラスというブランドと認知度で、このS550PHVを選んでもらえるだろう」(同社)