【IIHS衝突安全】トヨタ の北米向けミニバン、シエナ…スモールオーバーラップで最高評価

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トヨタ シエナ の米IIHSスモールオーバーラップ衝突テスト
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米国IIHS(道路安全保険協会)は11月20日、トヨタ自動車の北米向けミニバン『シエナ』の2015年モデルを、最高の衝突安全性を備えた「2014トップセーフティピック+」に指定すると発表した。

IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで行う。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。

さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと、横転を想定したルーフ強度テストも実施。また今回、シエナの2015年型は、「スモールオーバーラップ」と呼ばれる新方式の前面オフセット衝突テストを受けた。これは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつけるもの。

対向車がセンターラインを越えてきて衝突するなど、実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだが、車体のメインフレームよりも外側に強い衝撃が加わるため、厳しい判定を下される車種が多い。そして、IIHSは総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック+」に指定し、最高レベルの衝突安全性を認めている。

トヨタの北米向けミニバン、シエナの2015年モデルのスモールオーバーラップテストでは、頭/首、胸、大腿部、足への傷害レベルが最小限で、GOOD(優)。ただし、ボディの安全構造に対する判定は、上から3番目のMARGINAL(可)だった。

シエナのスモールオーバーラップテストの総合評価は、上から2番目のACCEPTABLE(良)。それでもIIHSから、2014トップセーフティピック+に認定された。IIHSはシエナのスモールオーバーラップテストについて、「乗員の生存空間の確保は不充分」としながらも、「2015年モデルで、フロントエンドの構造を改良し、スモールオーバーラップ衝突での乗員保護性能を高めた」と評価している。

《森脇稔》

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