トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は11月4日、米国ラスベガスで開幕したSEMAショー14において、3台のサイオン『FR-S』(日本名:トヨタ『86』)のカスタマイズカーを初公開。「サイオン・チューナー・チャレンジ」で、最優秀の1台を決定した。
サイオンは、トヨタ自動車が米国で展開する若者向けブランド。トヨタ86は米国では、サイオンFR-Sとして販売中。今年のSEMAショーでサイオンは、第10回となる恒例のサイオン・チューナー・チャレンジを開催。カスタマイズのベース車両に86を起用し、チューナー3社が腕を競った。
今年のサイオン・チューナー・チャレンジでは、サイオンがメディアパートナー3社に、FR-Sと1万5000ドルを支給。メディアパートナー3社はそれぞれ、チューナーに協力を依頼。1万5000ドルの予算内で、3か月の期限内に、最高のカスタマイズを追求している。
3台の中で、最優秀作品に選ばれたのが、「Speedhunters」がカスタマイズした1台。かつて、米国のIMSAで活躍した日本のレーシングカーがモチーフ。ワイドフェンダー化された白いボディに、フェンダーミラーを組み合わせ、当時のレーシングカーを表現した。
2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンには、コスワース製のスーパーチャージャーを追加するなどのチューニングを実施。足回りは、サスペンションとブレーキを強化。室内は、運転席以外のシートを取り払い、ロールケージを組み込んでいる。