タカタ製のエアバッグの不具合による大規模なリコール(回収・無償修理)問題。日産自動車が米国市場において、このリコールを拡大する。
このリコールは、タカタ製の助手席エアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合によるもの。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがある。
日産自動車の米国法人、北米日産は2014年6月、このリコールを発表。その後、対象車種を精査した結果、今回、リコール対象車種を拡大した。
11月10日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)は、北米日産から、タカタ製エアバッグの不具合により、5万2738台のリコールの届け出を、新たに受けたと発表。
対象車種は、過去に米国市場で販売された日産車およびインフィニティ車。日産車は、2003-2005年型『パスファインダー』、2004-2006年型『セントラ』。インフィニティ車は、2003-2005年型『FX』、2003-2004年型『I35』、2006年型『M』が該当する。