ホンダの米国法人、アメリカンホンダは11月6日、助手席エアバッグの不具合によるリコール(回収・無償修理)を拡大すると発表した。
このリコールは、タカタ製の助手席エアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合によるもの。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがあるというもの。
アメリカンホンダは2014年6月、このリコールを発表。その後、精査した結果、今回、リコール対象車種を拡大した。
アメリカンホンダによると、この不具合によるリコールの対象車種は、2001-2006年モデルのホンダ車およびアキュラ車。ホンダ車は、2003-2005年型『アコード』、2001-2005年型『シビック』、2002-2005年型『CR-V』、2003-2004年型『エレメント』、2002-2004年型『オデッセイ』、2003-2005年型『パイロット』、2006年型『リッジライン』。アキュラ車は、2003-2005年型『MDX』、2005年型『RL』(日本名:旧型ホンダ『レジェンド』)。
なお、アメリカンホンダは、「このリコールに関連した死傷者の報告は受けていない」とコメントしている。