【ハーレー FLTRXS ロードグライドスペシャル 試乗】威圧感と裏腹、峠も軽快クルーズ…青木タカオ

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ハーレーダビッドソン FLTRXS ロードグライドスペシャル
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ハーレーダビッドソンの2015年モデル、そのなかでもっとも注目したいのが、『FLTRXS ロードグライドスペシャル』だ。

ロー&ロングの車体に、LED式のヘッドライトをデュアル装備する大柄なフェアリングをフロントまわりに備え、見るからに超弩級。いちど見たら忘れない二眼フロントマスクの面構えがたまらない。

威風堂々、そのスタイリングから想像すると、さぞかしハンドリングは重たいのだろうと覚悟を決めて乗ると、コーナリングも軽快だから拍子抜けする。フェアリングはハンドルではなく、フレームマウントによって車体自体へダイレクトに装着されているから、ハンドリングに悪影響をまったく及ぼさないのだ。狙ったラインを確実にトレースする安定感あるコーナリング。見た目とは裏腹に、旋回力もあるからワインディングも楽しめる。

もちろん、もっとも得意とするステージは高速道路。なんたってエンジンは1689ccもの排気量を持ち、クルージングは余裕そのもの。カムプロフィールや吸気系を見直すことでトルクも向上し、スロットルレスポンスはますます鋭い。高いスピードレンジでも、アクセルをひと捻りすれば後続車をあっという間に引き離せる。

海外で人気のラグジュアリーツアラーだが、ここ日本でもそのカテゴリーへの注目度は高まるばかり。FLTRXS ロードグライドスペシャルもまた、間違いなくそのシーンで熱い視線を受けるだろう。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★★
タンデム:★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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