米国のタイヤ製造大手、グッドイヤー・タイヤ&ラバー(以下、グッドイヤー)は10月29日、2014年第3四半期(7‐9月)の決算を開示した。
同社の発表によると、第3四半期の売上高は、47億ドル(約5130億円)。前年同期の50億ドルに対して、6%の減収となった。一方、第3四半期の営業利益は、5億2000万ドル(約570億円)。前年同期に対して、21%増と大きく伸び、四半期決算としては過去最高を達成している。
営業利益が大きく増えた要因が、北米、欧州、中東、アフリカでの収益が好調なため。為替相場の影響を受けての減収を、収益性の高さが補った。
また、第3四半期の全世界のタイヤ販売本数は、前年同期比2%減の4190万本。アフターマーケットでの交換用タイヤの出荷本数は、前年同期比1%減。自動車メーカーに対する新車装着タイヤの納入は、前年同期比3%減だった。
グッドイヤーのリチャード・J・クレーマー会長兼CEOは、「第3四半期の決算は記録的。営業利益率は11%以上と、過去10年で最高」と語っている。