ダイハツ工業は10月30日に都内で開いた決算会見で、マレーシアの合弁会社が9月に発売した現地専用車『アジア』を報道陣に公開するとともに、発売後1か月で月販目標の4倍となる3万2000台の受注を得たことを明らかにした。
金子達也副社長はアジアについて「軽自動車で培ったイーステクノロジーをベースに応用し、21.6km/リットルの低燃費と低価格を実現し、マレーシアで初めてEEV(低燃費自動車)に認定された。スタイルはマレーシア人によるマレーシア人好みの専用車になっている」と紹介。
現地での開発体制の強化や調達の改革などの活動を通じて「2011年の製造原価に対し30%の原価低減を実現し、アジアは従来モデルと比べ大幅に競争力のある価格設定とすることができた」という。
販売価格は2万4600~4万2500リンギットで、「他メーカーモデルよりも約30万円安く、かつお客様から低燃費、走行性、スタイル、内装なども大変好評を頂いている。結果、発売1か月で目標8000台の4倍にあたる3万2000台の受注を頂いた」としている。
その上で「市場は日本の8分の1くらいなので、数字的にはなかなか手ごたえのある数字だと思っている」と強調した。