日野自動車の市橋保彦社長は10月30日の決算発表会見で、国内のトラック市場について「14年度上期は、われわれの想定以上に推移した。引き続き力強い需要が継続する」との予測を示した。
こうした見解から、市橋社長は14年度の市場全体の需要見通しをこれまでの15万9000台から17万4000台(前年度比2%増)へと、9%ほど上方修正したと明らかにした。このうち、積載量4トン以上クラスの普通トラックは1万台上積みの8万3000台(4%増)、小型トラックは5000台上方修正の9万1000台(1%減)としている。
これに伴い市橋社長は、バスを含む同社の14年度国内総販売台数も、従来比で4500台多い5万4000台(4%増)に見直したと述べた。トップシェアの普通トラックだけでなく、TVコマーシャルなどで「日野の2トン」として売り出し中の小型トラックについても、攻勢をかけていく。