ホンダの岩村哲夫副社長は10月28日、都内にある本社で開いた決算会見で、新型『フィット』などでリコールが相次いだ問題について「機能開発、商品開発、生産、サービスの各分野を一貫して品質という観点でみる機能がもう少し必要、弱かった」と述べた。
岩村副社長は「お客様にご迷惑をおかけした。私どもとしては真摯に反省して、原因をいろいろ調査、トレースして再発防止策を打つようにした」とした上で、「要するに機能開発、商品開発、生産、サービスの各分野を一貫して品質という観点でみる機能がもう少し必要、弱かったと痛切に感じている」と、リコールが度重なった背景について説明した。
再発防止策については「今回、福尾幸一専務執行役員を品質担当役員として、開発から量産の立ち上がりまで一気通貫でみてもらう。彼を(開発部門の)本田技術研究所の副社長にすることで、『ミスタークオリティ』にかけようというのと同時に今回つくりあげる体制をきちんとモニターするために適切な監査機能を発揮していくとことを決めた」と話した。