独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)は23日、平成26年(2014)度から新たに導入した「予防安全性能アセスメント試験」の前期分結果を公表するとともに、試験のデモンストレーションを報道陣に公開した。
予防安全性能アセスメントは、衝突事故回避を目的とした各種センサー類や自動ブレーキを装備したクルマの安全性能を評価するもの。世界的にも例が無いものだが、試験方法やの策定や試験機材の開発については海外のNCAP実施団体とも情報交換を行ったという。
衝突被害軽減制動制御装置試験(AEBS)は、対車両の衝突事故低減効果を測るもので、車速を10-60km/hの範囲で設定。5km/h刻みで試験を行い、それぞれの速度域で配点を設定しており、32点が満点となる。
車線逸脱警報装置試験(LDWS)は、60km/hで車線に接近させ、予め設定した測定領域での警報有無を確認するというもの。警報装置の設計速度域が60km/hよりも高い場合は70km/hで実施する。作動時の配点は60km/hの場合が8点、70km/hの場合が4点となる。
今年の前期試験では8メーカーの26車種が対象となり、このうちAEBSとLDWSの双方で満点を獲得したのは、レクサス『LS』、日産『スカイライン』、スバル『レヴォーク』の3車となった。