ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)は、米国フロリダ州オーランド市で開催されているビジネス航空ショー「NBAA2014」で、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット(HondaJet)」による顧客向けデモツアーの開始と最新の活動状況について発表した。
HACIは、ホンダジェット量産1号機が完成したことを受け、顧客へのデモンストレーションフライトを開始した。これまで米国のユタ州ソルトレークシティー、アイオワ州デモイン、ノースカロライナ州グリーンズボロ、カナダのカルガリー、エドモントン、トロントで延べ100人以上の顧客とディーラー関係者を乗せて体験フライトを実施した。
今後、米国テキサス州サンアントニオ、フロリダ州フォートローダーデール、メキシコのモンテレー、トルーカなどでも開催する予定。
ホンダジェット開発責任者でもあるHACIの藤野道格社長は「今回、多くの顧客にクラス最高のホンダジェットの性能を体験していただくことができ、エキサイティングなデモツアーになった。人間工学的な知見などさまざまな技術を取り入れたHondaJetが持つ、客室の快適性、静粛性および広さは、顧客への大きなアピールになった」と語った。
また、HACIでは、米国本社敷地内に設立したホンダジェット・トレーニングセンターの稼働を開始した。今後、フルモーション・レベルD・フライトシミュレーターを2015年第1四半期に導入、ホンダジェット用のタイプレーティングやパイロットの定期訓練などを開始する予定。
ホンダジェット購入に際してのファイナンスサービスを行うホンダ・アビエーション・ファイナンスカンパニーを設立し、エアクラフトファイナンスサービスの受付も開始した。
ホンダジェットの認定飛行試験は、横風時や高高度での離着陸試験、片発エンジンでの離陸試験、アビオニクス試験、空調与圧試験などを順調に進めており、全米の70カ所以上の空港で2000時間を超える飛行試験を実施した。
ホンダジェットは、2015年第1四半期に認定を取得する予定。