フランスの自動車大手、ルノーのダチアブランドは10月15日、2004年以降の10年間の世界累計販売台数が300万台に到達した、と発表した。
ダチアはもともと、ルーマニアの自動車メーカー。1966年創業と長い歴史を誇る。当初はルノー車をノックダウン生産していたが、1980年代半ばから、独自モデルを開発してきた。ところが1990年代の半ば、経営が悪化。1999年にはルノーの傘下に入り、経営再建に取り組んだ。現在では、ルノーグループの低価格車の開発と生産を担当する重要な役割を担う。
ダチアの新車販売は、ここ数年、非常に好調。2014年上半期(1-6月)の世界販売は、前年同期比24.4%の伸び。中でも欧州は、前年同期比36.2%増と大きく伸びている。
記念すべき300万台目となったのは、『サンデロ・ステップウェイ』。パリモーターショー14の会場において、スペインの顧客に、300万台目のキーが手渡された。
ルノーグループのグローバル営業担当、Nicolas Wertans上級副社長は、「ダチアが10年前にブランドをリニューアルして以来、300万台を販売した。この成功は、顧客が望む安全で信頼性の高く、装備の充実した車を、手頃な価格で販売していることによる」と述べている。