マレーシア航空、政府系企業のTOB承認か…自律的に利益を出すのは困難

マレーシア航空(MAS)は11月6日、臨時株主総会を開き、発行済み株式の69.37%を所有する政府系カザナ・ナショナルの株式公開買い付け(TOB)提案を承認するかを決める。ザ・スターが伝えた。

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシア航空(MAS)は11月6日、臨時株主総会を開き、発行済み株式の69.37%を所有する政府系カザナ・ナショナルの株式公開買い付け(TOB)提案を承認するかを決める。ザ・スターが伝えた。

MAS取締役、独立アドバイザーのAmインベストメント・バンクとも、提案は内容、価格とも妥当としている。

TOB案ではカザナは残余株を1株27セン、総額14億リンギで買い取る。MASは減資を行う。持ち株比率で株主の70%が案に同意すればTOBが成立する。MASは上場を廃止する。

MASは経営難が続いていたが、多数の中国人を乗せたMH370便失踪事件、ウクライナ上空におけるMH17便撃墜事件でさらに経営が悪化した。Amインベストメント・バンクは「MASは2001年以降、84億リンギの累積赤字を出しており、自律的に利益を出せる事業体ではない」とした。

TOB申し出価格は、純資産で評価した1株価値を6.4~12.6セン上回っているという。

小栗 茂

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