『Cクラス』はアルミニウム・ハイブリッド・ボディ、エアサスペンション、安全装備など、まさにクラスを超えた技術を投入。『Eクラス』が霞んでしまうぐらいの内容になっているが、社内のヒエラルキーはあえて考えずに、ユーザーに最高のクルマを届けたいという純粋な気持ちで開発された。
今回のCOTYでは『デミオ』も甲乙つけがたいぐらいの出来映えで、どちらを10点にするか大いに悩ましかったが、どちらもネガがあり、そのマイナスポイントで決めることとした。
Cクラスは、日本仕様は全車ランフラット・タイヤで乗り心地に少し硬さが残る。デミオは、ディーゼルは素晴らしいもののガソリンは期待したほどではなく、15インチタイヤはグリップが物足りない。それを考えると、Cクラスのほうがマイナスは少なく購入後にリプレイスでノンランフラットを選択すれば解決するということで軍配。
メルセデスベンツ『Cクラス』:10点
マツダ『デミオ』:8点
BMW『i3』:5点
スバル『レヴォーグ』:1点
ホンダ『N-WGN』:1点
石井昌道|モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、ワンメイク・レース等への参戦も豊富。ドライビング・テクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。最近ではメディアの仕事のかたわら、エコドライブの研究、および一般ドライバーへ広く普及させるため精力的に活動中。