【新聞ウォッチ】東大赤門に“福が来た” トヨタが出張授業を開催

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年10月10日付

●石綿被害国に責任、最高裁が初判断、泉南訴訟(読売・1面)

●シンポジウム自動車産業が参議用見据える未来(読売・19面)

●JR東海道線で代替輸送を拡大(朝日・8面)

●いすゞ3万4000台リコール(朝日・33面)

●ユニクロ売上高1.3兆円、8月期、増税後も堅調(毎日・1面)

●世界企業ブランド価値、米社発表、トヨタ8位、任天堂は急落100位(毎日・7面)

●温暖化に挑む、電気自動車シェアでCO2減(毎日・19面)

●「水素社会」実現へ官民加速(産経・8面)

●きょう東京五輪50年(東京・1面)

●首都高大改修年度内に着手、63キロに6262億円、無料化15年先送り(東京・2面)

●EV3車種1割値下げ、三菱自、安全装備も充実(日経・11面)

●トヨタ、東大で出張講義、取締役、デザイン題材に(日経・12面)

●タイヤ生産能力5割増,110億円投資、住友ゴム、南ア工場で(日経・12面)

●「スバル」販売店、中国2割増 富士重(日経・12面)

ひとくちコメント

「みなさんは小学、中学校で“オール5”の優等生ばかりだと思うが、僕は美術と体育以外は“オール2”だった。これからは左脳だけでは世界で戦えない。失敗しても挫折しないために、もっと右脳を鍛えてほしい」。

トヨタ自動車でデザイン部門を統括する福市得雄取締役専務役員が、東京・文京区の東京大学でクルマづくりの面白さや魅力などをユーモラスに現役の東大生らに訴えた。

日本自動車工業会が主催する「大学キャンパス出張授業2014」の一環として開催したもので、テーマは「デザインには企(わけ)があり、スタイルには意味がある」。入社以来、40年余りデザイン部門一筋に歩んだ福市氏だけに、デザイン現場のウラ事情など、ここだけの“オフレコ”話も飛び出して、興味津々にメモをする学生もいた。

東大本郷キャンパスの赤門前の広場には福市氏らが手掛けたおなじみのピンク色の『クラウン』をはじめ、新型レクサス『NX』など、カラフルなボディーのプレミアムカーも展示。学び舎がクルマのイベント会場になるという珍しい光景に学生や勤め帰りの通行人が足を止めてスマホで撮影するシーンも見られた。

きょうの各紙には米コンサルタント会社が発表した2004年のグローバル企業のブランド価値ランキングが報じられている。このうち、日本勢トップはトヨタ自動車で、前年から二つランクを上げて8位となったという。世界の自動車メーカーではトップ。だが、アップルやグーグルの上位に食い込むには、一芸に秀でた若者の力を集結させて「もっといいクルマづくり」に取り組むことが何より重要である。

《福田俊之》

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