【ジャカルタモーターショー14】インドのタタはアピール方法を模索中?

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ビスタのカスタマイズモデル
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ジャカルタモーターショーでは、インドの大手自動車メーカー、タタも大きなブースを展開。屋内ブースではジャガーとランドローバーの向かいに乗用車を並べ、屋外ではトラックやバスを展示した。

乗用車ブースで目を引いたのは、小型ハッチバック『ビスタ』をベースにした車両。5ドアハッチバックしか存在しないはずのビスタが、3ドアに変更されている……と思いきや、ドア開口部は5ドアそのまま。

これは次期モデルを示唆するような本気のコンセプトカーではなく、観衆の注目を集めるために製作したカスタマイズカー。ボディキットで大胆なイメージチェンジを図ったショーモデルだ。

ボディ側面は後部ドアだけでなくウィンドウも一部覆われているため、真横から見るとまったく別の車種に感じられる。またヘッドライトも一部覆って輪郭が変わっている。

インテリアはトリムが全面変更されているほか、後部座席を撤去して巨大なオーディオシステムを搭載。よく見れば天井の内張りが二重にされているのがおもしろい。少し前にカーデザインの世界で大流行し、定着した「レイヤード」の概念を大胆な解釈で表現している。

ビスタの隣には、SUVの『サファリ・ストーム』のカスタマイズモデルも置かれていた。こちらも樹脂製ボディキットで大胆なイメージチェンジを図っているが、開幕に間に合わなかったのかフロントグリルは部品が欠けている様子。

この2台の展示の意図を訊いたところ、注目を集めるためにインドネシア法人が展示を決めたものであって、インド側の思惑を反映したものではないという。しかしこうやって現地法人が独自にアピール方法を考えることは評価できる。

実はタタがインドネシア法人を立ち上げたのは2012年のことだとか。まだ活動実績は3年に満たず、ジャカルタの路上でもタタ車を見かけることはなかった。インドネシア市場での本格展開はまだまだこれからといったところだ。

「あっちがフューチャー・タタだよ」と言って指差した先には、発売予定の小型車『ゼスト』と、コンセプトカーの『NEXON』があった。どちらも2月のデリーショーでワールドプレミアされたものだ。ゼストはインドネシアでも見かける存在となれるだろうか?

《古庄 速人》

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