大規模なリコール(回収・無償修理)問題が起きている米国の自動車最大手、GM。同社が米国市場において、新たに約29万台のリコールを実施する。
これは10月6日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。「GMから、キャデラックを含む約29万台のリコールの届け出を受けた」と公表している。
今回のリコールは、サスペンションの不具合によるもの。NHTSAによると、リアサスペンションのトー・アジャスター・リンクが緩む可能性があり、走行中、車両の制御ができなくなり、事故のリスクが高まるという。
リコールの対象となるのは、2010-2015年モデルのキャデラック『SRX』と、GM傘下だった時期のサーブの『9-4X』の2011-2012年モデル。米国で販売された29万0241台が、リコールに該当する。
GMは対象車を保有する顧客に連絡。販売店で点検を行い、トー・アジャスター・リンクが緩んでサスペンションが損傷していた場合、部品を交換するリコール作業を行うとしている。