9月中旬に北海道札幌市南区内で道路工事現場に軽ワゴン車が突っ込み、作業員4人が死傷した事故について、札幌地検は2日、クルマを運転していた33歳の男を危険運転致死傷罪で起訴した。睡眠導入剤を服用後にクルマを運転していたという。
問題の事故は2014年9月11日の午前10時50分ごろ発生している。札幌市南区北ノ沢付近の道道(片側1車線の直線区間)で、路面に流出した土砂の撤去作業を行っていた工事現場に軽ワゴン車が突っ込み、作業員を次々にはねた。この事故で1人が死亡、3人が重軽傷を負っている。
クルマを運転していた厚別区内に在住する33歳の男は意識が朦朧とした状態で、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)容疑で逮捕したが、その後の調べで運転前に睡眠導入剤を服用していたことが判明した。
聴取に対して男は「人をはねたかどうかわからない」などと供述。検察は「男は意識が朦朧とした状態を認識しながら運転を継続していた」と判断。薬物の影響によって正常な運転ができない状態だったものとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)に切り替え、2日までに起訴している。