東京都と首都高速道路は10月2日、共同で整備を進めている首都高中央環状品川線山手トンネルで照明点灯式を行った。
中央環状品川線は高速湾岸線大井ジャンクション(JCT)と高速3号線大橋JCTを結ぶルートで、2015年3月の開通を予定している。中央環状品川線が開通すると中央環状線の全線が完成することになる。
東京都の第二建設事務所田中慎一所長は照明点灯式で、「いわゆる首都圏の3環状道路、圏央道、外環、中央環状線のうち、中央環状線が初めてリングとして(来年3月に)完成することになる。このリングの完成で、都心環状線はもちろん一般道路の交通渋滞も緩和されることが大きく期待される。東京都としても首都高のみなさんとともに、残された品川線の工事を確実に進め、一日も早い開通を目指していく」とあいさつした。
また首都高の東京建設局・遠山雄一局長は「トンネル本体の構造は本日でおおむねでき上がった。並行して4つの換気所の設置も大変な難工事だったが予定通り完成した。先日、換気所を通じてトンネルの中の全体に電力の供給も開始した。このトンネルは首都高の新設トンネルで初めて全線にわたって維持管理性と省エネルギーの考慮したLED照明を導入している。本日はその試験もかねて点灯式を執り行う」と述べた。
その後、田中所長と遠山局長が揃って点灯スイッチを入れると、トンネル内のLED照明が一斉に灯された。