ダイハツ工業は9月29日、2013年東京モーターショーに参考出品した『デカデカ』がベースとなる新型軽乗用車の技術概要を明らかにした。全高は1835mmとデカデカより15mm低いものの、室内高は『タント』より90mm高い1455mmと軽トップを実現しているのが特徴。
技術本部副本部長を務める上田亨執行役員は同日都内で開いた技術説明会で、「軽の全幅やFFレイアウトを維持しながら1835mmの全高を達成するためには操縦安定性の向上や、重心高の抑制などが必要になるが、新型車では足回りやボディ構造の進化によって、高さを感じさせない操縦安定性や乗り心地を実現した」と強調した。
具体的には「足回りについてはフロントアブソーバーロッドや、リアアブソーバーのサイズアップなどにより高剛性化を行い、またウレタンバンプスプリングの採用やスタビライザーの標準装備によりロールを抑制し、操縦安定性と乗り心地を高い次元で融合した」と説明。
さらに「足回りの改善だけではなく、空気の流れにも着目し、ダイハツ車で初めて空力フィンを採用し、直進安定性を向上させた」と述べた。
また「タントと比較して全高は85mmアップしているが、重心高は10mmのアップにとどめている。これはルーフパネルなどの板厚最適化や外板の樹脂化で重心より上の部品を軽量化し、またアンダートランクの設定やパンク修理キットの床下配置などにより実現した」とも話していた。