ホンダは9月29日、『シビック タイプRコンセプト』の最新モデルを10月、フランスで開催されるパリモーターショー14で初公開すると発表した。
ホンダは2014年3月、ジュネーブモーターショー14にシビック タイプRコンセプトを出品。2015年の市販に向けて、開発テストに取り組んできた。パリモーターショー14で初公開されるのは、開発のノウハウを反映させた最新コンセプトカー。
ジュネーブでのコンセプトカーは、次期『シビック タイプR』のデザインの方向性を示す意味合いが強かった。パリでのコンセプトカーは、中身が進化しており、とくに、走行性能を引き上げる新機構が盛り込まれる。
まずは、新開発の「+R」モード。これは、ステアリングホイールのスイッチ操作によって、サーキットでのパフォーマンスを向上させるモード。スイッチを押すと、エンジンレスポンス、トルク特性、新開発の「アダプティブ・ダンパー・システム」が、サーキット向けの設定に変化する。
また、フロントサスペンションには、「ステア・アクシス」を採用。これは、FF大パワー車にありがちなトルクステアを、最小限に抑えるシステム。
エンジンに関しては、2.0リットル直列4気筒ガソリン「i-VTEC」をターボで過給したユニットを搭載。最大出力は、現時点では280ps以上、とだけ公表された。トランスミッションは6速MT。ホンダは、「『NSX』、『アコード』、『インテグラ』、『シビック』と、歴代のどのタイプRよりも、パフォーマンスは比類ないレベル」とコメントしている。