ダイハツ工業は9月29日、東京で新型軽自動車の技術発表会見を開いた。2013年の東京モーターショーに出品したコンセプトカー『DECA DECA(デカデカ)』をベースにしたもので11月に発売する。
室内スペース容量は同社のモアスペース系である『タント』より1割弱大きく、軽自動車では最大となる。会見した技術本部副本部長の上田亨執行役員は、新モデルのターゲットについて「登録車のミニバンなどからのダウンサイザー(下級クラス移行者)の方」と、明確に指摘した。
上田氏によると同社のニーズ調査から、軽自動車へのダウンサイザーは「室内の広さや見晴らしの良さにこだわっておられ、使い方も日常の用途からレジャーまで幅広いことが判明した」という。
同社のスペース重視モデルではタントがある。だが、上田氏は「タントは元々、子育てファミリーがターゲット。ダウンサイザーの方の期待に応え切れていないニーズもある」とし、一段の広さなどで対応することにしたと、開発の背景を説明した。