【VW ゴルフR 試乗】高性能車ながら驚くべき洗練度…島崎七生人

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“4”の時代の「R32」以来、『ゴルフ』の高性能ラインとして認知される「R」。最新の“7”をベースに投入される最新モデルは、その魅力度をアップさせた。

外観では標準車より20mm低い(GTIよりも5mm低い)車高と、空力を意識したという7.5J×18インチ専用アルミホイール(タイヤは225/40R18 92Y・BS POTENZA S001)や4本出しのテールパイプ、専用バンパーなどが特徴。とはいえ、いかにもなディテールはむしろ控え目なほどだ。一方で内装は、ステアリング、シート、加飾部分などが専用だ。

何といっても報告すべきは、このクルマの洗練された高性能な走り、だ。搭載するのはEA888型2リットル4気筒の直噴ターボ。シリンダーヘッド始め各部が専用設計といい、280ps/38.7kg-mの性能を発揮、6速DSG+4MOTIONが、そのパフォーマンスを路面に伝える。

驚かされるのは、実に洗練された走りだからだ。“R”ではおなじみの高性能ぶりは発揮しつつ、これまでのどのRよりも洗練された、パワー感、ハンドリング、そして乗り味。一般公道の範囲だが、超スムースなエンジンは際限なくパフォーマンスを発揮しそうな手応えだし、屈曲路を走ってみれば、タイヤの底知れぬ接地感、スムースな荷重移動が、ステアリングとシートを通して実感できる。場面を問わず、よほど的確に駆動力が伝えられているのだろう。控えめだが低く太い排気音も心地いい。ちなみに後席は標準車同等の“座り心地のよさ”で、DCCのモードがたとえ“レース”でも、乗り心地は高級セダンのよう。ファミリーカーとして導入しても、家族から一切クレームが出ないであろう、貴重な高性能車でもある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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