気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年9月11日付
●フェラーリ会長退任へ、フィアットCEOと確執(読売・8面)
●高速逆走65歳以上が68%、3年で541件中(読売・38面)
●東日本大震災3年半、進まぬ住宅再建(毎日・1面)
●伊勢丹と光岡が特別共同開発(毎日・10面)
●富士重の米販売50万台初突破へ(産経・10面)
●日産、中国向けEV発売(産経・10面)
●日産、高級車部門社長に今度は独BMW執行役員(産経・11面)
●リクルート、来月上場(日経・1面)
●もたつく景気回復、車に代わる輸出品は(日経・5面)
●インド新車販売8.7%増、8月、ホンダが初の3位に(日経・9面)
●ガソリン値下がり続く、8週連続(日経・18面)
●日野、トラック7車種リコール(日経・38面)
ひとくちコメント
23年間にわたりイタリアの高級スポーツカー、フェラーリの経営を率いてきたルカ・ディ・モンテゼモロ会長が10月13日付で退任するという。親会社のフィアットが発表したもので、ロイターなどの外国メディアをはじめ、きょうの読売、日経なども取り上げている。
それによると、後任の会長にはフィアットのセルジオ・マルキオーネ最高経営責任者(CEO)が会長を兼務する。
退任の理由については株式上場などをめぐり「マルキオーネ会長との間で経営路線の違いがあった」との見方が強い。読売は「ロイター通信によると、モンテゼモロ氏は、フェラーリの独自性を重視。フィアットとの経営一体化を目指すマルキオーネ氏との確執が深まっていた」と伝えた。また、「自動車レースF1シリーズでフェラーリの不振が続いており、事実上の更迭」との報道もある。
モンテゼモロ会長はフェラーリの創業者、故エンツォ・フェラーリ氏の側近として知られた名物経営者。2004年から10年にはフィアット会長も務めた。「フェラーリも今やアメリカの会社になってしまった」と嘆くとともに、退任にあたり「フェラーリは世界で最高に素晴らしい会社。そのリーダーを務めたことは光栄かつ名誉なことだった」と述べたそうだ。
マルキオーネ氏もモンテゼモロ氏もカリスマ性のある実力会長だけに「両雄並び立たず」ということなのだろう。