「フェラーリ・レーシング・デイズ 富士 2014」が13日と14日の2日間、静岡県の富士スピードウェイで行われる。
主催者であるフェラーリ・ジャパンのリノ・デパオリ社長が「フェラーリが表現するすべてのものを提供する」「フェラーリのDNAの集大成のようなイベント」と意気込む国内最大のイベントだ。
フェラーリ・オーナーらは、このイベントのために自らハンドルを握り、「ロード・トゥー・富士」と呼ばれるスペシャルラリーを敢行。首都圏ほか、名古屋、大阪、広島など全国各地から約100台がこのラリーに参加する。このラリーの後には、多くのフェラーリと共に楽しむサーキット走行が待っている。
昨年は、これらオーナーの車両を含めて、850台のフェラーリが集結した。今年も14日までの2日間に同じ規模が見込まれている。
観客にとっての注目は、一般には初公開となるハイブリッドカー『ラ フェラーリ』を始め、フェラーリ歴代のアニバーサリー・スーパーカーの展示と、そのサーキット走行だろう。288GTO、エンツォフェラーリ、F40、F50など往年の名車が富士スピードウェイを走る。14日にはF1カーのデモ走行もあり、レースで使われたマシンを購入するチャンスもある。
もうひとつのおもしろさは「フェラーリ・テーラーメイド・プログラム」の特別展示だ。色、素材などを自分好みに変え,フェラーリを完全オリジナルに仕立てるとこうなるという個性を見ることができる。
この特別展示では、フェラーリが考える侍精神「武士道」をテーマに「458 スパイダー」をテーラーメイドした「BUSHIDO(ブシドー)」もお目見えする。
ボディ色は侍の青色、ボンネットに日本刀を思わせるダブルスとライブを入れたデザイン。内装には、兜(かぶと)、桜、富士山などをデザインしたプレートも装着されている。
イベントでは同社のレーシング・スピリットを余すところなく堪能できる。デパオリ氏が「世界で最も人気があり成功したワンメイクレース」と話す「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ」の「アジアパシフィック2014」シリーズ5戦を同時開催する。スペシャルゲストにフェラーリGTドライバーのジャンカルロ・フィジケラが招待されている。
また、場外ではイベントを協賛するシェルによるオンラインゲームのレースが開催されている。「グランツーリスモ6」に参加した3万5000人を勝ち抜いた上位者による決勝で、覇者はフィジケラとの対戦権を手に入れるほか、彼の運転するフェラーリの助手席でサーキット走行を堪能できるスペシャルな副賞が付いている。オーナーならずとも、誰もが楽しめるプログラムだ。