気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年9月5日付
●改造内閣支持上昇64%、本社緊急世論調査、女性登用「評価」67%(読売・1面)
●ユーロ圏利下げ0.05%に、欧州中銀「資産」買い入れも(読売・1面)
●新ロードスター公開 (読売・10面)
●英ヴァージン航空、日本路線撤退(読売・10面)
●新日鉄住金事故、自動車生産に影響も(読売・10面)
●米新車販売数、8月は9.4%増、11年ぶり高水準(朝日・10面)
●国内の新車販売、8月アクア首位、2カ月連続(朝日・10面)
●「マーチ」などリコール、火災3件(朝日・38面)
●代々木公園8割閉鎖、デング熱、調査個所を倍増(毎日・1面)
●車の事故、もう起きない!? 米トヨタ全車種に自動ブレーキ(毎日・9面)
●輸入車販売8月6.7%減、前年割れ、5カ月連続(日経・11面)
●高速自動運転、ホンダ披露、デトロイトで、トヨタは手動と切り替え、実用化は段階的に(日経・12面)
●日産、モーターボート撤退(日経・12面)
ひとくちコメント
「バブル景気」といっても若い世代の人たちにはなじみが薄いようだが、その絶頂期の1989年にはマツダの小型オープンカー「ロードスター」も初デビューした。
それから4半世紀が過ぎたが、マツダは10年ぶりに全面改良した4代目となる次期モデルを25周年の記念イベントで初公開、健在ぶりをアピールした。
きょうの各紙も「マツダ、4代目ロードスター公開」(産経)などと、イベントのステージ上で大勢の根強いファンに囲まれた新型ロードスターの写真とともに取り上げている。このうち、朝日と日経以外はモノクロ写真を掲載しているが、会場ではレーザービーム光線に照らされた真紅のボディーが鮮やかだった。
バブル期に鳴り物入りで登場した事業の中には「負の遺産」も少なくない。リチャード・ブランソン会長が率いる英ヴァージンアトランティック航空が日本に進出したのもバブル期。成田とロンドン結ぶ路線を就航したのは1989年のことだった。その日本路線の運航から撤退することを決定、きょうの読売などが伝えている。
また、日産自動車は「モーターボートの生産から撤退する」と、きょうの日経が報じている。子会社の日産マリーンが手掛けるボート開発・生産を年内に終え、来年3月に販売も終了するという。
日産のマリーン事業は歴史が古く1970年に進出。昨年11月にCOOを退任した志賀俊之副会長が入社後に最初に配属されたのもマリーン事業部だった。やるせない思いだろう。