箱根登山鉄道は8月29日、新型車両3000形の愛称を「アレグラ(ALLEGRA)号」に決めたと発表した。11月1日から営業運転を開始する。
3000形は、箱根登山鉄道が25年ぶりに導入する新型車両。走行装置には、同社の鉄道車両として初めてVVVFインバーター制御を採用する。前面は大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を採用。車内は腰壁に木目調の化粧板を使用し、座席の窓台や肘掛け、テーブルなどには強化木を採用する。
愛称の「アレグラ」は、姉妹提携鉄道のスイス・レーティッシュ鉄道が走るグラウビュンデン州の希少言語・ロマンシュ語のあいさつ言葉にちなんだ。従来車の1000形「ベルニナ号」、2000形「サン・モリッツ号」と同様、スイスにちなんだ愛称が付けられることになる。
また、11月1日の営業運転初日には「アレグラ号」デビュー記念の特別列車を運転。運行時刻は強羅10時18分発~箱根湯本10時57分着で、特別列車の乗客30組60人を一般から募集する。申込みははがきで受け付ける。締切は9月26日(必着)。