【日産 スカイライン 200GT-t 発表】日産として譲れなかったトランスミッションの“特性”

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日産・スカイライン 200GT-t
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日産『スカイライン200GT-t』のエンジンとトランスミッションはダイムラー製のものを搭載しており、ダイムラーの良さをキープしながら、日産として譲れないところは譲らないで開発したという。

そう話すのは、日産自動車パワートレイン開発本部パワートレイン第三製品開発部の小林晋さん。「今回はダイムラーとの協業も大切にしたかったので、両方が合わさった時に良い味付けになったらいいなという想いだった」と述べる。

ダイムラーの良さについて小林さんは、「リアルワールドで評価をすることだ。それこそ16万キロ耐久でテストや、酷暑極寒テストなどは必ず行う。その結果、クルマとしてはこうあるべきだというダイムラーなりのフィロソフィーをトランスミッションから感じられるのだ。それは、頑固なまでにコンフォート優先という思想だ」という。そのため、比較的シフトポジションをキープしたり、変速ショックを減らすために変速するスピードも遅くなっている。

それに対し日産のトランスミッションは、「変速が早かったり、シンクロレブコントロール(ダウンシフトの時に回転数を合わせる)など、技術に特化し、技術にこだわりを持っていることだ」と話す。

そして、「日産のユーザーが期待している、あるいは、日産が好きなカラーは、ダイムラーのカラーではなく、踏んだら気持ちよくダウンシフトして加速し、加速した時には、ある程度引っ張ったあとにアップシフトしてほしいという方向性だ」としたうえで、ダイムラーの思想で作り上げられたトランスミッションに、日産のカラーを合わせたもの。つまり、変速ショックの少なさとレスポンスを両立させたのが、今回のトランスミッションなのだと語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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