ノースロップ・グラマン、スペースプレーン「XS-1」の予備設計を発表

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ノースロップ・グラマンとスケールド・コンポジッツ、ヴァージン・ギャラクティックの3社が共同開発するDARPA XS-1再使用型宇宙船のイメージ
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ノースロップ・グラマンとスケールド・コンポジッツ、ヴァージン・ギャラクティックの3社は8月19日、合同でDARPA(国防高等研究計画局)のスペースプレーン構想、『XS-1』実証機開発に向けた予備設計を完了したと発表した。

XS-1は、DARPAの提唱する、スペースプレーン(再使用型宇宙船)で1350~2250kgまでの人工衛星を地球低軌道に低コストに投入するための計画。10日間に10回、繰り返し衛星を打ち上げる機能を実現することが必須要素となっている。7月に発表された3組の企業が13か月間、3900万ドルの費用で実証機を開発する。

米防衛大手ノースロップ・グラマンは、商用弾道宇宙船「スペースシップ 2」を開発したスケールド・コンポジッツと機体開発で協力。スペースシップ 2で宇宙旅行の商用運行を間もなく開始するヴァージン・ギャラクティックが運用の支援を行う。

ノースロップ・グラマン、スケールド・コンポジッツの開発するXS-1スペースプレーンは、「地上要員が最小の人数ですみ、射点を汚さない」「ノースロップ・グラマンの持つ無人機の知見を元にし自律的フライトオペレーション」「標準的な滑走路での航空機同様の水平着陸」などを特徴とするという。

ノースロップ・グラマンの航空宇宙システム部ダグ・ヤング副社長は「私たちは、世界で唯一の商業宇宙旅行を成し遂げた経験と多くの発展的システムを統合して開発を行う比類のないチームであり、DARPA XS-1の目標にふさわしいと思います」とコメントしている。

《秋山 文野》

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