【日産 スカイライン 200GT-t 発表】日産の特性を活かしたエンジンチューニング

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日産・スカイライン 200GT-t
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日産『スカイライン200GT-t』のエンジンは、ダイムラーとのアライアンスによって供給された、2リットル4気筒ダウンサイジングターボエンジンだ。

日産自動車パワートレイン開発本部パワートレイン第一製品開発部主管の片岡秀樹さんは、「もともと社内でも、FRで4気筒ダウンサイジングターボエンジンの企画はあった」という。しかし、「2010年に始まったダイムラーとの協業から、今回のエンジンを使うことが決まった」と話す。

片岡さんによると、「ボアやストロークはそのままだが、クルマに搭載するにあたってのマウントや吸気システムなどは日産オリジナルだ」という。また、「ダイムラーからは、ターボチャージャーまでのエンジンアッセンブリー供給なので、そこから排気ガスを浄化するための三元触媒などのシステムも、日産で設計している。つまり、基本はそのままで車両に適合させるところは日産側で設計しているということだ」と述べる。

実際の走りに関する面においても変更されている。片岡さんは、「メルセデスに乗った時の印象は、日産車と比較し、同じ加速を得たい場合には、より大きくアクセルを深く踏みこむ必要があった。これは、ジェントルな特性だという見方もあるが、日産の場合は、アクセルを踏むとGが“ピッ”と立ち上がるような、アクセルの開度に対して、よりリニアにトルクが出るチューニングなので、その方向のセッティングになっている」とコメント。

片岡さんは、このエンジンの目指した方向について、「ダウンサイジングターボなので、排気量は他車と比較すると小さいが、トルクは350Nmと非常に大きい。また、軽量なのでコーナーでの回頭性も高く、運転して楽しくなるエンジンユニットなのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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