ランボルギーニ『ウラカン』には、『ガヤルド』に引き続き、“ANIMA(アニマ、イタリア語で魂の意)”と呼ばれる、ドライビングモード選択システムが搭載されている。
「アニマの操作だけで、これだけクルマのキャラクターが変わるクルマは他にないと思う」とは、アウトモビリ・ランボルギーニアジアパシフィックの白井智幸さんの弁。
ガヤルドも“ストラーダ”、“スポーツ”、“コルサ”と選択出来、「トランスミッションのシフトタイミングのスピードや、ESCの制御の仕方で、多少スキッドを許す、あるいは、全く制御しないなどを行っていた」と話す。
ウラカンでは、「トランスミッションや、ESCの制御に加え、4WDのトルク配分も変え、ダイナミックステアリングの管理や、ショックアブソーバーの減衰力も変更する。エンジンでは、エキゾーストフラップを制御するなど、クルマを総合的にコントロールしている」と説明。
特に4WDのトルク配分は積極的に制御していると白川さん。「例えば、何かが起こってからの制御ではなく、起こる前にニュートラルステアやオーバーステア、タイムを優先する制御など、アクティブに制御している」と述べる。
具体的には、「ストラーダでは弱アンダーステア気味で、前30:後70の駆動配分が基本になる。スポーツでは、前15:後75をベースに路面状況に応じて変化させ、オーバーステア傾向に制御している。コルサは、フロントの駆動力を強くすることで、とにかくに前に進むことを優先に制御し、サーキットでのラップタイムを優先している」と、大きく性格が異なるセッティングになっていることを語った、