台風11号は四国・近畿地方を縦断して日本海に抜け、北海道の西側で温帯低気圧に変わった。これに伴い西日本の鉄道各線が順次運転を再開する一方、北海道の一部の路線で運転の見合わせが発生している。
JR東海の名松線は一部の区間で路盤や道床が流出。現在も松阪(三重県松阪市)~家城(津市)間の運転を見合わせている。2009年台風18号の水害で運休中の家城~伊勢奥津間(2015年度再開予定)も代行バスの運行を見合わせている。JR東海は松阪~家城間の復旧について「概ね2日程度を要する見込み」としている。
神戸電鉄では、三田線の有馬口~五社間(神戸市北区)で線路付近の土砂が流出し、同区間を含む有馬口~岡場間の運転を見合わせている。代行バスは有馬温泉~岡場間と五社~岡場間で運行されている。
一方、台風12号の大雨で土砂崩壊などの被害が発生したJR四国の土讃線は、引き続き大歩危(徳島県三好市)~土佐山田(高知県香美市)間で運転を見合わせており、復旧作業が進められている。前後の阿波池田~大歩危間と土佐山田~高知間は普通列車のみ運転。バス輸送は阿波池田~高知間で実施している。
8月11日15時30分までにまとめた、主な運転見合わせ区間は以下の通り。
■JR北海道
日高本線 鵡川~様似
根室本線 池田~白糠
根室本線(花咲線) 釧路~根室
釧網本線 東釧路~緑
留萌本線 留萌~増毛
■JR東日本
五能線 岩館~深浦
■JR東海
名松線 松阪~家城
■JR四国
土讃線 大歩危~土佐山田
■神戸電鉄
三田線 有馬口~岡場