韓国ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)の上級サルーン、『ジェネシス』。過去に米国で販売された同車に関して、リコール(回収・無償修理)の届け出が遅れたとして、ヒュンダイが米当局から罰金を科せられた。
このリコールは2013年11月に、ヒュンダイが米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)に届け出たブレーキ系統の不具合によるもの。HNTSAによると、ヒュンダイ ジェネシスの一部に、ブレーキフルードの性能が悪く、ブレーキ油圧制御系統に腐食をきたすものがあるとし、この場合、ブレーキの効きが悪化し、事故のリスクが高まるとしていた。
対象となるのは、2008年4月から2012年3月までに生産された2009-2012年モデルのジェネシス。米国で販売された約4万3500台がリコールに該当する。
8月7日、ヒュンダイの米国法人、ヒュンダイモーターアメリカは、このリコールの届け出が遅れたとして、HNTSAに罰金を支払うことで合意したと発表。罰金の額は、1735万ドル(約17億7000万円)。
ヒュンダイモーターアメリカのデービッド・ズコフスキー社長兼CEOは、「ヒュンダイは引き続き、安全を最優先することを約束する」とコメントしている。