三菱自 黒井常務、主力タイ市場「消費に底打ち感がでてきた」

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三菱自動車 黒井義博 常務執行役員
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  • 三菱自動車決算会見
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三菱自動車の黒井義博常務執行役員は7月30日に都内にある本社で開いた決算会見で主力のタイ市場について「軍の介入が始まってから、いろいろ今まで決められなかったものが決まり始めている」とした上で「消費に底打ち感がでてきた」との見方を示した。

黒井常務は「2013年度のタイの総需要は108万台くらいだった。14年度はもう少し上にいけるだろとみていたが、消費の低迷が長く続いていて、今のままでいくと100万台割れもありうるのかなとみている」と解説。

一方で、「全体の状況でいくと軍の介入が始まってから、いろいろ今まで決められなかったものが決まり始めているという状況がみてとれる。例えば政府のコメを担保にした融資が止まっていたものが動き出した。公共投資等もかなり超法規的措置かもしれないが動き出しているという話を聞いているので、消費の方もいままでの落ち込みの仕方に比べると、底打ち感がでてきたのかなという感じは持っている」とも述べた。

その上で「私どもは第3四半期(10-12月期)に『トライトン』の新車を出すので、下期の需要の回復、それに新型車効果を加えて、できるだけ高い目標に近づけるようやっていきたい。今のところは当初に出した10万台を狙うという計画は動かしていない」と話した。

《小松哲也》

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