住友ゴム、タイヤ製造プロセスにおけるシミュレーション技術を開発

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住友ゴム工業は7月30日、タイヤ製造プロセスにおけるシミュレーション技術「Tyre Manufacturing Simulation」を開発したと発表した。

同技術は、各工程における現象を可視化することで、製品の品質を正確に予測することを可能とし、タイヤ品質を向上するとともに、タイヤ開発時の精度向上により環境負荷低減にも貢献する。

同社ではこれまで、タイヤ構造におけるシミュレーション「DRS(デジタル・ローリング・シミュレーション)」や新材料開発におけるシミュレーション「4D NANO DESIGN(フォーディ ナノ デザイン)」を用い、構造開発から材料開発まで一貫して、シミュレーションによるタイヤ開発を行ってきた。

今回新たに開発した「Tyre Manufacturing Simulation」は、タイヤ製造プロセスにおいて、原料ゴムとカーボンなどのフィラー(充填剤)を練り合わせる「混練」工程、ゴム部材を一定寸法のシート状に加工する「押出」工程、部材を貼り合わせてタイヤの原形を作る「成形」工程、トレッドパターンなどが施された金型に入れて、熱を加えて製品を仕上げる「加硫」工程など、各工程において起こっている現象を可視化。メカニズムを解明し、製品の品質をシミュレーションにより正確に予測することを可能にした。

これにより、工程設計および設備改善の最適化によるタイヤ品質向上のほか、タイヤ開発時の精度向上が図れ、環境負荷低減にも貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

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