1914年にマセラティ社が設立され、今年でちょうど100周年を迎えた。本国をはじめ、様々な国で行事が行われているが、日本でもマセラティ・ジャパンが、増上寺(東京都港区)で記念イベントを開催。そこには、戦後の歴代マセラティも集合した。
その展示車の中で、日本として最も注目すべき1台は、1963年にデビューした『クアトロポルテ』だ。当時の輸入元、新東洋企業が新車で輸入した1台で、名古屋の愛好家が長らく所有していたクルマだ。現オーナーも、新車当時の雰囲気をそのままに高性能サルーンを楽しんでいる。
マセラティ初の4ドアサルーン、クアトロポルテは、素晴らしい作りと高性能から、世界中の好事家が所有しており、日本にも複数台が輸入された。
他の展示車は、マセラティ初のロードカーとして、1947年にデビューした『A61500ピニンファリーナ』や、2プラス2クーペである『セブリング』。そして、2シーターの『ミストラル』(1962年)などの60年代のスポーツカーが登場。
そして、そこから少し新しい年代では、『ギブリ』のスパイダーモデルや、スーパーカー世代には懐かしい、1971年の『ボーラ』。3リットルV6ツインターボエンジンを搭載した『シャマル』や、マセラティ90周年記念モデルとして、180台が限定生産された『スパイダー90thアニバーサリー』が展示された。