ボーイングが発表した2014年4-6月期の連結決算は、純利益が前年同期比52%増の16億5300万ドルと大幅増益となった。
売上高は民間航空機のデリバリー機数が同5%増の143億ドルとなったことなどから、同1%増の220億4500万ドルと微増だった。第2四半期中のネット受注は264機、金額ベースで230億ドルとなった。
中核営業利益は、民間航空機事業が順調に推移したのに加え、税制優遇措置の効果もあり、同2%増の19億9100万ドルとなった。
受注残は、民間航空機の5200機超を含め、4400億ドルと好調を持続している。
ボーイングのジム・マックナーニ会長・社長兼CEOは「ボーイングが取り組んでいる製造プログラムやサービス全体が好調に推移しており、売上高や1株当たり利益を引き上げ、キャッシュフローも健全な数値を維持している。当四半期には787-9型機の初号機のデリバリーを完了、さらには8000機目となる737型機もデリバリーした。防衛部門では、地上配備型ミッドコース防衛システムを使用したミサイル迎撃テストを成功、米海軍には100機目となるEA-18Gグラウラーの納入を完了している」とコメントしている。
業績が好調に推移しているため、2014年通期の1株当たりの中核利益予測は0.75ドル増の7.90~8.10ドルへ上方修正した。