東洋ゴム工業は、ロシア極東向けのタイヤ輸出において、秋田港を利用したトライアル輸送を7月30日に実施すると発表した。
同社の仙台工場は、仙台港と約25kmの至近にあるため、同工場で製造した海外向け市販用タイヤは現在、仙台港の外航本船や内航本船を利用して輸出されている。輸出先のひとつであるロシア極東へは、仙台港から太平洋周りで一旦韓国の釜山港を経由して輸送されるため、輸送日数は15日程度を必要としている。
今回、秋田県環日本海交流推進協議会が、秋田港からロシア極東地域への輸出拡大の可能性を探るため、コンテナ貨物のトライアル輸出を実施。同社は荷主としてロシア市場向けタイヤの輸送手段に今回のトライアルを活用する。
トライアルでは、秋田港から3日間でロシア極東に到着する直航ルートが採用されるため、同社製品の輸送リードタイムは大幅な短縮が見込まれる。
同社は今後、輸送ルートやロシア極東での港湾荷役ハンドリングなどを検証し、秋田港の利用による顧客サービス向上の実現に向けて、準備検討を進めていく。