三菱航空機は、来秋から米国ワシントン州モーゼスレイク空港を拠点に、「三菱リージョナルジェット」(MRJ)の飛行試験を実施すると発表した。
また、飛行試験の分野で豊富な実績を持つ米国のAeroTECの協力を得て、飛行試験を進めていくことで基本合意した。
同社では、来秋に予定している同空港を拠点とした飛行試験に向けて、具体的な準備作業に着手する。
モーゼスレイク空港を米国の飛行試験拠点に選定したのは、ワシントン州が航空宇宙産業の一大集積地であることに加え、特定の飛行試験に必要な長距離滑走路を備えているため。加えて、定期便がなく、離発着の自由度が高く、晴天率が高いなど、飛行試験拠点としての主要要件を満たしていることから選定した。
AeroTECは、シアトルやモーゼスレイクに拠点を置くエンジニアリング会社で、三菱航空機と2011年に飛行試験計画に関するコンサルタント契約を締結している。今回の合意を受け、飛行試験の実施でも協力する。