ドイツの高級車メーカー、アウディは7月11日、4WDシステムの「クワトロ」搭載車の累計生産台数が、600万台に到達したと発表した。
同社が最初のクワトロ搭載車を発表したのは、1980年のジュネーブモーターショー。最大出力200psのエンジンを積むクーペ、アウディ『クワトロ』で、当初は限定生産の計画だった。しかし、パワフルなエンジンと4WDシステムのクワトロのコンビネーションによるスポーティな走行性能が評価され、1991年まで改良を続けながら継続生産。その後、アウディは、クワトロを広く展開してきた。
記念すべき600万台目のクワトロ搭載車は、『SQ5 3.0TDIクワトロ』。この『Q5』の高性能モデルが7月11日、ドイツのインゴルシュタット工場からラインオフした。同工場のスタッフが、600万台目の出荷を祝福。
現在アウディは、全車種にクワトロを設定。そのモデルバリエーションは、欧州ではおよそ170を数える。アウディによると、他のプレミアム車メーカーで、これだけ4WD車を用意しているブランドはないという。
アウディ取締役会のHubert Waltl生産担当取締役は、「クワトロの世界での成功が、生産チームのモチベーションを高めている」と述べた。