日本の自動車メーカーや、米国ビッグ3、BMWに拡大したタカタ製の助手席エアバッグの不具合によるリコール(回収・無償修理)。このリコールが、今度はスバル(富士重工)にも波及した。
今回のリコールは、助手席エアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合によるもの。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。
これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがある。
このリコールを、最初に発表したのはトヨタ。これに、日産、ホンダ、マツダ、BMW、フォードモーター、クライスラーグループ、GMが追従した。そして今回、同じタカタ製の助手席エアバッグ・インフレータを採用していたスバルも、米国でリコールを行うことを明らかにした。
米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)の7月7日の発表によると、スバルでは、『レガシィ』と『アウトバック』の2003-2004年モデルの一部、『インプレッサ』(WRX含む)の2004年モデルの一部が、タカタ製の助手席エアバッグの不具合に起因したリコールに該当。米国で販売された8557台が、リコールの対象になる。