フランスの自動車大手、プジョーは6月18日、『508RXH』の大幅改良モデルを欧州で発表した。
プジョーは2011年秋、フランクフルトモーターショーで508RXHを初公開。ステーションワゴンの『508SW』をベースに開発されたクロスオーバー車が、508RXH。ステーションワゴンベースのクロスオーバーとしては、ボルボが『V70』をベースにした『XC70』を投入。アウディも、『A6アバント』ベースの『A6オールロードクワトロ』、『A4アバント』ベースの『A4オールロードクワトロ』を用意している。
プジョーもこのカテゴリーに、508RXHで参入。508SWからの変更点としては、ワイドフェンダーや専用18インチアルミホイールによって、足元のたくましさを強調。フロントバンパーには、左右に3本ずつのLEDライトが配されたのが目を引く。プジョーによると、これはライオンの爪をイメージしたものだという。
今回、プジョーは508RXHの初の大幅改良モデルを、欧州で発表。その内容はセダンとSWに準じる。外観は、フロントを中心に変更。グリル、ヘッドランプ、バンパー、ボンネットが新デザインとなり、表情を一新する。リアは、テールランプやバンパーが新しい。
インテリアは、ダッシュボード中央に、7インチの新型タッチスクリーンを配置し、各種情報表示を集約。これにより、従来よりもスイッチ類の数を減らした。センターコンソールには、新しい収納部を採用。各種素材を見直し、質感が高められた。
508RXHには、プジョーのハイブリッド、「ハイブリッド4」を継続採用。エンジンは2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「HDi FAP」で、モーターと合わせて最大出力200ps、最大トルク45.9kgmを獲得。駆動方式は4WDとなる。モーター単独で走行できるEVモードのおかげもあり、欧州複合モード燃費は30.3km/リットル、CO2排出量は85g/kmと、高い環境性能を実現している。