ボッシュ、成長戦略の軸はセンサー…14年度も良好なスタート

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ボッシュ ヘルベルト・ヘミング代表取締役社長(左)とウド・ヴォルツ副社長
  • ボッシュ ヘルベルト・ヘミング代表取締役社長(左)とウド・ヴォルツ副社長
  • ボッシュ 2014年次記者会見
  • ボッシュ ヘルベルト・ヘミング代表取締役社長
  • ボッシュ ウド・ヴォルツ副社長
  • ボッシュ 2014年次記者会見
  • ボッシュ 2014年次記者会見
  • ボッシュ 2014年次記者会見
  • ボッシュ 2014年次記者会見

自動車部品サプライヤーの大手、ボッシュは19日、東京・青山で行なった年次記者会見で2013年度の成長を振り返るとともに、2014年からの成長戦略を明らかにした。

ボッシュの2013年度の総売上は461億ユーロで12年度比の成長率は3.1%増、為替調整後は6.3%。特に、アジア・パシフィック地域での伸び率が顕著であり12年度比で5.8%増、全体の中で24%を占める結果となった。日本での13年度の総売上は、約3200億円。12年比で2.5%増となった。

同社のヘルベルト・ヘミング代表取締役社長は「前年に続き、2014年度も順調なスタートを切っている。売り上げは13年度に比べ3~5%の伸びを見込む」とコメントし、続けて「日本、そしてアジア・パシフィック地域の成長が肝となる。特に日本のマーケットは成熟しており、そこでの成長は容易ではない。しかし、我々には長年培ったセンサー技術があり、日本の企業と協力しながら、成長を目指してゆく」と語った。

その鍵となるのが、イノベーションの成功だという。同社は、自動車産業以外でのビジネスの実現も長期戦略に組み込む。

ウド・ヴォルツ取締役副社長は「弊社の強みは、何よりもセンサーであり、この技術を軸にイノベーションを続ける。(センサーは)自動車だけではなく携帯電話やカメラ、そしてあらゆる家電製品に転用可能で、さらにその他のあらゆる分野に有効なものである」とコメント。そして「2020年には現在よりも高度なデバイスが登場するが、それにはセンサーが必要不可欠。コモディティ化が進んでも、相当の売り上げを確保できる」と述べた。

《阿部哲也》

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