韓国のキアモーターズ(起亜自動車。以下、キア)は6月12日、『ソウルEV』の量産を開始した。
ソウルEVは2014年2月、シカゴモーターショー14で初公開。米国などで人気の高い小型トールワゴン、新型『ソウル』をベースに開発された市販EVとなる。
EVパワートレインは、モーターが最大出力110ps、最大トルク29kgmを発生。0-96km/h加速は11.2秒以下で、最高速は145km/h(リミッター作動)。二次電池は、蓄電容量27kWhのリチウムイオンバッテリー。1回の充電で、最大212kmを走行できる。充電時間は240Vソケットで約5時間。100kWの急速チャージャーを利用すれば、およそ25分で完了する。
外観は、フロントマスクが、ガソリンエンジン搭載のソウルと差異化され、充電ポートがシャッターの奥に隠された専用グリルが採用された。ボディカラーも、ルーフ部分を色分けした専用のツートンとなる。LEDを使ったライト類も専用。
6月12日、ソウルEVの量産が、韓国のキアの工場で開始。まずは、欧州の一部市場向けに出荷され、2014年後半には欧州全域、米国市場にも投入される。キアは、「ソウルEVは、韓国以外の市場で発売されるキア初のEV」と説明している。