【フォード エコスポーツ 試乗】リニアな出力特性はNAエンジンならでは…岡本幸一郎

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フォード・エコスポーツ
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Bセグメントのクロスオーバーが世界的に増えつつある。そんな中で、 “SUV”の香りがするのは執筆時点では『エコスポーツ』だけだ。

日本仕様は前輪駆動のみの設定とはいえ、このクラスで渡河水深限界550mmや、アプローチアングル25度、デパーチャーアングル35度などといったスペックの並ぶ車種は他にない。かなり高めのアイポイントも競合車とは一線を画するものだ。

エンジンがエコブーストでなく自然吸気である点を惜しむ声もあるが、リニアな出力特性は自然吸気ならでは。DCTは事前に聞かずに乗るとトルクコンバータ付きATではないかと思ってしまうほどスムーズ。自然吸気エンジンだからこそDCTとの相性もこれほどよいのだと思う。

また、後席の居住性があまりよろしくない競合車ばかりの中で、エコスポーツは横3人掛けも苦にならない空間を確保しており、乗り心地にも妙な硬さを感じさせないところも評価したい。内外装の質感はそれなりだが、価格の安さで納得しよう。リアに背負ったスペアタイヤは、荷室床面をより低くできることなど機能面でもメリットがある。

惜しいのは収まりのよいカーナビの設定がないことだ。日本市場にも親和性の高いモデルであるだけになおのこと、カーナビの問題さえクリアになれば、と思わずにいられない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年 富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして独立。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級サルーンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに鋭意執筆中。レスポンスの試乗記には他媒体では書きにくい本音も? 日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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