米国IIHS(道路安全保険協会)は5月29日、前面衝突予防性能を評価する新試験プログラムを実施した結果、BMWの2車種に最高評価を与えると発表した。
IIHSの新試験プログラムは、2013年9月から開始。前面衝突予防システムをオプション/標準装備する車種に関して、自動ブレーキ機能の有無や自動ブレーキの検証テストを行ったうえで、衝突回避性能を、上から「スーペリア」、「アドバンスド」、「ベーシック」の3段階で評価するもの。
このテストでは、先行自動車のリア部分に見たてた静止目標に向かって、IIHSのエンジニアが20km/hおよび40km/hで車両を走らせ、自動ブレーキによる減速性能を検証する。最高評価の「スーペリア」を獲得するには、自動ブレーキ試験で4‐5ポイント、前面衝突警報付車両への1ポイントの加算を含め、総合5ポイント以上(最高6ポイント)が必要とされる。
このIIHSの新試験プログラムにおいて、BMWの2車種が最高評価の「スーペリア」を獲得。その2車種とは、新型『X5』と『5シリーズ』。カメラとレーダーの両方を使用した前面衝突回避装置、「ブレーキ機能付き衝突警告システム」装着車が、高い安全性評価を受けた。
ただしIIHSは、「新型X5と5シリーズにオプション設定されるカメラのみを使用した衝突防止システムの場合、評価はワンランク下のアドバンスドにとどまる」と説明している。