日産自動車は、2リットル4気筒ターボエンジンを搭載した『スカイライン 200GT-t』を6月5日より発売する。発表会では、同車チーフ・ビークル・エンジニアの長谷川聡氏が開発の思いを語った。
まず長谷川氏は、自身の考えるセダン像について「車種でいえばやはり、ベンツの『Cクラス』やBMWの『3シリーズ』のように、静粛性から操安性など、細部までいっさいの妥協がなく“とにかくすごくよく出来ているクルマ”」と述べた。
セダンだけなら、いくらでも作れる。しかし同氏は、「FR車を作っている我々としては、どうしてもベンツやBMWに対抗できるクルマを作ってみたいと思いました。そこで、日産を代表するスカイラインで、そのプレミアムセダン市場に参入を決めたのです」と高い目標を掲げた。
そして同氏はスカイラインという存在を、「今の日本のセダンで、古くから存在し、私が知っているネームはスカイラインと『クラウン』しかなく、これらは今後も守っていかなければならない。そして新型はその名に恥じない車にしなければいけない」と語った。そして、「どのモデルをとっても、その時代にとってベストマッチのセダンです。スカイラインは、その時代の最新技術を取り入れるのも命題です」と続けた。
最後に長谷川氏は、「プレミアムとは、企業としての力、そしてものを作る力だと思います。それらを注ぎ込んだスカイラインで、欧州勢を抜きたい」とコメントした。